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M-1グランプリ2008の総括

M-1グランプリ | 2008年12月22日 |

例によって長文なので興味の無い人は読まなくてもいいです。
(文責:管理人ハエ)
【NON STYLE】
決勝戦の会場の空気はどちらかと言うとオードリー寄りだったと思うのですが、テレビ的には優勝時のインパクトが数段落ちるであろう彼らをよく選んだなと思います。昨年のサンドウィッチマンの時と同じくM-1グランプリのガチ具合を強く感じました。審査員の評価も高かったようですね。おめでとうございます。
【オードリー】
「人間として壊れているツッコミにツッコむ」という漫才のスタイル自体は非常に独特で面白いとは思うのですが、いわゆる自身のキャラをネタにして笑いを取るタイプの芸人をM-1で見るのはちょっとキツイかなと思いました。昨年のザブングルしかり。
【ナイツ】
個人的には全くヒットしませんでした。なんだか妙に老成した雰囲気も好きになれません。「ボケの数が多くて凄い」という評価にも納得出来なかったですね。決勝進出はU字工事でも良かったのではないのでしょうか。
【笑い飯】
「闘牛士」はグダグダながらも会場の空気を掴みかけていたのに後半の「追突」で失速してしまったような気がします。
↓せめてこれくらいのクオリティでやってくれれば、決勝には上がれたかも知れないのに。。。
http://jp.youtube.com/watch?v=ocXs9cM7Tpg
【U字工事】
面白かったです。ネタも良く繰れていたし栃木弁もハンデにはならず非常に魅力的な漫才でした。決勝に残らなかったのが不思議。
【ダイアン】
今回のM-1のネタの中では最も印象的な一本だったのではないかと思います。「ファナスティー」のくだりも発想力に驚かされましたし、サンタのファンタジー性を利用して後半に話をひっくり返すところも面白かった。つなぎの細かいボケがもう少し練れていれば、ひょっとすると大化けしたかも知れません。残念。
【モンスターエンジン】
荒っぽいネタ運びや二人のテンポがバラバラでも平気な感じとか、つくづくbaseよしもとの空気を体現している芸人なんだなぁと改めて思いました。基本的に2人ともボケ体質なのかツッコミが弱いところが気にはなりますが、漫才に限らず多芸多才なセンスを持っているので今後にも期待が持てます。彼らが次世代の関西若手芸人の柱になっていく事は間違いないでしょう。
【キングコング】
同じインタビューネタならフットボールアワーの「結婚記者会見」という圧倒的な完成度を持った漫才がすでにありますので、
http://jp.youtube.com/watch?v=pw9r_0lYUi4
このあたりは超えるか避けるかした方が良かったのではないでしょうか。
【ザ・パンチ】
キャラ押しの漫才師が2組も選ばれてしまったところに今回のM-1の人選の苦悩が表れているような気がします。やはり「漫才」の頂上決戦なので、キャラに頼らずネタで勝負して欲しかったと思います。